2018年10月24日水曜日

日本人の調理力が危機に瀕している!

 某男性ファッション誌のキャッチコピー風に言えば、「必要なのは、おカネじゃなくて、調理力です!」。
 何に必要なのかって? 決まってるでしょ、この八方塞がりの日本国で、これから生き残るため、サバイバルするためです。人間、生きていくためには、衣・食・住が不可欠なことは、言を待たないと思いますが、中でも食は、基本中の基本。その食を食たらしめる、日本人の調理力が危機に瀕していること、皆さん、ご存知ですか?
 味噌汁が作れない、浅漬けが作れないというのなら、まだしも、ご飯が研げない・炊けない、ダシが取れない、包丁で野菜が切れない、リンゴやナシの皮が剝けない・・・。どうします、こんなんで。
 いえ、家事万端、奥さんにお任せの現役社畜の皆さん(失礼!)や、既にリタイアして、奥さんに粗大ゴミ扱いされている、かつての社畜の人たちのことを言ってるのではありません。まだ、これから、60年も70年も生きなければならない若い人たちがそうなので、心配しているのです。特に、男性。嘘だと思うなら、お嬢さんや息子さんが、休みの日、家でゴロゴロしているタイミングを見計らって、やらせてみるといいと思います。かつての社畜もびっくり(?)の状態だと思いますよ。包丁を使うときなんか、危なっかしくて、とても見てられませんから。きっと、「自分の若い時のほうがマシ」と思えてくるでしょう(トホホホ・・・)。
 いったい、なんで、こんな悲惨な状況になったんでしょうか? そう、それは、小学校に上がってから高校を卒業するまでの約12年間、調理をする機会が、極端に減ってしまったからです。学校では、家庭科の授業時間数が、この40年間で、小学校が18%、中学校が64%、高校が50%もそれぞれ削られ、家でも、「受験に差し障りがあるといけない」というんで、男女関係なく、子供には、できるだけ調理をさせないようになってきている。「調理なんかしてる時間があったら、勉強しなさい! 調理なんかできなくったって、いい大学、いい会社に入って、ガンガンおカネを稼げば、ちゃんと生きていけるんだから」。大抵の親は、こう考えているんじゃないでしょうか? 
 これは、何も、調理に限ったことではありませんが、場数が物をいう、こうした家事の類は、訓練する機会が減れば、力はけっして養われません。特に、10代は好奇心旺盛で、スキルを吸収するのに、うってつけの時期。その時期に訓練できないんですから、あまりに、もったいない。(⇒次回に続く



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